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人工透析にならないために!オシッコで腎臓病を早期発見しよう!

公開日: : 最終更新日:2015/09/06 健康・病気

おしっこと腎臓病

主治医が見つかる診療所より
人工透析にならないために!オシッコで腎臓病を早期発見

腎臓の働きとは?人工透析とはどんな治療なの?

腎臓が働かなくなる→おしっこでない→人工透析

現在の日本では、腎臓病が原因で人工透析をしている患者の数が急上昇しています。
その人工透析の患者数が、最近、30万人を突破しました。

腎臓は尿を作る器官です。この腎臓が壊れてしまうと、尿を作ることができなくなります

尿は体の毒素を排出するという役割があるので、この器官が壊れてしま うことは、体の毒素を排出することができなくなるということです。

体の毒素を排出できなくなれば、人間は、やがて死んでしまいます。そうならないために、 人工透析という形で、体の毒素を排出しなければならないのです。

増え続ける透析患者

人工透析とは、血液中の毒素をとる治療のことです。

人工透析は、一般的には、

週に2〜3回しなければならず、透析の治療時間も、4〜5時間という長い時間が必要です。

人工透析をしている患者は、生活の中でいくつかの制限をしいられます。
ま ず、水分をコントロールしないといけない生活をします。そして、人工透析は1日おきの治療になるので、時間も制限されるために、拘束感や束縛感があります。

また、透析の際は、ボールペンほどの針を刺され、そのための激痛が襲い、精神的にも身体的にも大変な思いをしなければなりません。
こういったことにならないためにも、腎臓病の早期発見が必要になるのです。

オシッコに異常があるときは、ある病気のサインかも?

オシッコとは、人間が生きていく上で、しなければならない行為です。

その、オシッコがいつもと違うということは、体の異常を知らせてくれる、ある病気のサインかも。

腎臓は、『サイレントキラー』と呼ばれる器官で、腎臓病になったとしても、自覚症状が現れない器官です。

そのため、なんらかの症状が出たときには、病状がかなりひどい状態になっていることのある器官なのです。
そうならないためにも、症状の早期発見が必要になってきますが、早期発見をするためには、オシッコが重要なのです。

これから紹介する事例は、尿の異常から腎臓病が見つかった人の事例です。

尿の異常から腎臓病が見つかった!慢性腎臓病とは?

埼玉県在住の会社役員、秋葉さん(69歳)。秋葉さんが、尿の異変に気づいたのは、11年前のことです。
当時は、仕事が忙しい日々を送っていました。ある 時、朝一番のトイレへ行った時に、尿が泡立ち、なかなか消えなかったそうです。その泡立つ尿は、毎回続きましたが、その他に症状がなかったため、普通に生 活をしていたそうです。
それから5ヶ月後、突然、体がむくみ始めました。最初は足がむくみ、そして、ベルトが閉められなくなるほどにウエストが大きくなり、1カ月で3kg太りました。それから、尿が炭酸飲料のように大小の泡立つ尿となりました。
そして、秋葉さんは大学病院へ。すると、即入院となったのです。

病名は『慢性腎臓病』

この病気は、

  • ①尿検査にて、たんぱく尿などの異常が出ること。
  • ②血液検査でGFR値が60ml/分/1.73㎡未満という異常値か出ること。

この①と②が片方がまたは両方出ることが3カ月以上続いている場合を慢性腎臓病といいます。
慢性腎臓病は、その罹患数が1330万人を超え、成人の8人に1人が発症するという、大変多い腎臓病です。

秋葉さんは、この慢性腎臓病になり、人工透析は免れたものの、薬物療法と減塩・低タンパク質の食事療法を続けています。
秋葉さんがなぜ尿の症状があっても放置していたのかというと、尿に泡が立つくらいで、症状がなく何も不自由しなかったためでした。

慢性腎臓病は、不規則な生活をしている人や外食が多い人になりやすい病気。

慢性腎臓病になりやすい人の5つの特徴

  • タバコを吸う
  • 水をあまり飲まない
  • 塩分のとりすぎ
  • 過度の飲酒
  • 糖尿病や高尿酸血症などの病気がある

これらの危険因子に当てはまる人は、慢性腎臓病に気をつける必要があります。
慢性腎臓病を防ぐための早期発見のポイントは、

①細かい泡で消えにくい尿。
②むくみ。初期の場合は、まぶたがはれぼったくなる。

この2つの症状がある時は、病院を受診することをおすすめします。

尿が泡立つたけじゃない⁉︎日本人に多く、人工透析のリスク大のIgA腎症とは?

尿が泡立つ慢性腎臓病。慢性腎臓病は尿に泡が立つという症状か出ましたが、なにも、尿が泡立つという症状だけが腎臓病の可能性があるわけではありません。

東京都在住の主婦、湯川さん(36歳。若い!)。湯川さんが尿の異変に気づいたのは、16年前だそうです。
当 時、湯川さんは学生でした。ある日夏風邪を引いた湯川さん。トイレにいくと、尿がコーラ色に。そして、ビールのような消えにくい泡がありました。しかし、 湯川さんは、病院にはいかなかったそうです。それはなぜかというと、コーラ色の尿が出ても、数回トイレへ行くと、尿の色が普通になるからです。
それからも、風邪をひいたり疲れたりすると、コーラ色の尿が出ましたが、何度か行くとまた普通の尿に戻る、ということを、繰り返していたそうです。
それから2カ月後、腰の痛みが起き始めました。さらに、むくみも出始め、2週間で体重が10kg増えました。症状が出始めてから3カ月後に病院へ受診。『IgA腎症』と診断され、即入院となりました。

IgA腎症とは、体内の免疫物質が腎臓に沈着し、腎臓の血液のろ過機能が低下するという病気で、日本人に多く、慢性腎臓病の代表的な病気の1つだと言われています。

この病気は、やがて人工透析をしなければならなくなる時があります。
湯川さんは、人工透析は免れたものの、薬物療法と減塩・低タンパク質の食事療法を続けていかなければならなくなりました。

IgA腎症を防ぐための早期発見ポイントは、

①黒褐色の血尿
(湯川さんの場合は、コーラ色の尿でしたが、これが血尿だったのです。)
②腰痛
③むくみ

これらの症状がある場合は病院を受診することをおすすめします。
慢性腎臓病の場合は、初期に自覚症状がないため、毎日の尿の変化に気をつけることが大切です。

5.慢性腎臓病だけじゃないんです!風邪と間違えやすい急激に起こる腎臓病とは?

尿の変化が腎臓病の早期発見につながることは分かりましたが、腎臓病は、慢性腎臓病だけではありません。

風邪を引いたと勘違いしてしまう、急性の腎臓病もあるのです。急性の腎臓病は、症状の出方から、風邪を引いたと勘違いしてしまうことがあります。

急性腎臓病

高齢者に多い急性の腎臓病は、『急速進行性の腎炎』。この腎臓病は、高齢者に多く進行が早い病気です。この病気の特徴は、

①尿の回数が増える。特に、夜間トイレにいかなかった人が、突然夜間に何度もトイレに行きます。
②石鹸のような光沢のある泡が立つ尿。
③激しいだるさ。

この病気は、人工透析になる場合のある、恐ろしい病気です。

急性腎盂腎炎

また、若い人でも発症してしまう急性の腎臓病として、『急性腎盂腎炎』があります。この病気は、細菌感染により、腎盂や腎臓に炎症が起こる病気です。
この病気の特徴は、

①トイレが近くなり、何度も行く。
②激しい急激な寒気。
③高熱。
④腰の激痛。

これらの症状がありますが、腎盂腎炎になる前に、膀胱炎を発症しているケースが多いため、膀胱炎をしっかりと治療していれば、かかることのない病気です。
この腎盂腎炎は、トイレを我慢する生活をしている人や、水分をあまり取らない人に多い病気です。

6.腎臓病を早期発見するためのポイントとは?

このように、慢性の腎臓病も急性の腎臓病も、症状がなかなか出なくても、また、風邪と間違えても、なんらかの症状は出ています。特に、尿は、健康のバロメーターと言われるように、「尿がいつもと違う」と思うことで、病気を早期発見することも可能です。

では、腎臓病を早期発見するためのポイントとは何なのかということですが、そのポイントには、2つのポイントがあります。

①初期は自覚症状がないので、毎日の尿の変化に気をつける。
②定期的な健診を受ける。また、尿に異変がある時は、放置せずに病院へ行く。

この2つのポイントが大切です。
ここで、腎臓病を早期発見するためのチェックリストをご紹介したいと思います。

Q1.尿が濁っていると感じたことがある。1点
Q2.夜中に何度もトイレに行く。 1点
Q3.尿の色が変だと感じたことがある。 1点
Q4.トイレの後に残尿感かある。 1点
Q5.健康診断の時、蛋白尿か血尿のどちからを指摘されたことがある。 2点
Q6.尿が泡立っていると感じる。 2点
Q7.尿から甘い香りがする。 2点
Q8.真っ赤な尿や赤ワイン色の尿が出たことがある。
3点
Q9.健康診断の時、蛋白尿と血尿の両方を指摘されたことがある。 3点
Q10.風邪を引いた時やお腹を壊した時に紅茶色(褐色)の尿が出たことがある。 3点

このチェックで、1〜3点は要注意、4〜7点は腎臓病の疑いがある、8点以上は腎臓病の可能性が大です。

異変があっても、仕事が忙しかったり、小さなお子さんがいて定期的な健診を受けることができなかったりすることもあると思います。ですが、尿検査だけは、薬局に尿検査の試験薬が売っているので、自宅で尿検査をすることもできます。

腎臓病になってしまうと、その腎臓の機能は自分で治すことはできません。病気により低下してしまった機能を病気をする前の状態に戻すことは、なかなかできないことです。

腎臓病になってしまうことは、食事や運動などに制限がかかりますし、重度の場合は、人工透析という治療が待っていることもあります。人工透析をすることになれば、生活を制限されるだけでなく、一生治療しなければならなくなります。

オシッコは、健康のバロメーターです。チェックリストもご紹介しましたが、4点以上の人や、尿がいつもと違うなと思う人は、ぜひ病院を受診して、腎臓病にならないようにしましょう。

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